LANCIA Ypsilon。初代モデルは日本では、アウトビアンキY10として導入され、軽自動車より少しばかり大きなボディの小型車に、当時日本の繊維メーカー東レが開発した「エクセーヌ」(イタリアでの展開名はアルカンターラ)という高級繊維を内装に惜しみなく使用した、元祖小さな高級車です。2代目はフィアットプントのシャシーに、巨匠エンリコ・フミア氏デザインの魅惑のボディを乗せた皆さん良くご存じのモデル。そして3代目が同じくNUOVAプントのシャシーにチェントスティーレデザインのボディ。今回ご紹介するのはこの3代目イプシロンになります。市場では既に4代目に移行していますが、こちらは先代のMUSAと共用と言うことなのか、4ドアモデルになってしまいました。確かに使い勝手は4ドアモデルなのでしょうが、此処はそんな庶民的な事を気にせず、エレガントなクーペを代々輩出してきたLANCIAですので3ドアモデルの方が心の贅沢感を感じるのは私だけでしょうか?
さて今回の個体は、ガレイタ輸入のおなじみクリームの外装にブラウンレザーのランチアらしい高級感のあるPlatinumモデルではなく、珍しくSilver(ベーシック)グレードで、いわゆる豪華装備は何も装備されていません。エアコンもマニュアルですし、ドアミラーも懐かしいレバータイプです!言い方を変えれば壊れる部分が少ないのが嬉しい!(苦笑)またお手軽なD.F.Nモデルも捨てがたいですが、やはりイタリアの小排気量エンジンはマニュアルでぶん回さなきゃ!!です。馬力はたかが95馬力ですから大した事はありませんが、車を走らせてるぞ!という感覚はイタ車にお任せという所でしょうか(笑)
先代に比べそのシンプルなボディデザインに「没個性」と言われたりもしましたが、よく見ればリヤセクションなどは十分デザインされた物だと思います。元々の輸入台数が少なく、あまり市場に出回らないモデルですので、程度の良いモデルをお捜しの方はお早めのお問い合わせをお願い致します。
¥580,000
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